ヴェオリアがパートナーとして参加する 『TARA-JAMBIOマイクロプラスチック共同調査』が開始されました

ータラオセアン財団への支援を通じて、マイクロプラスチック問題の解決に貢献ー

ヴェオリア・ジャパン株式会社(以下、ヴェオリア・ジャパン)は、フランスで初めて海洋に特化した公益財団法人として認定された「タラオセアン財団」の日本法人である、一般社団法人TARA JAPAN(以下、TARA JAPAN) が日本の臨海実験・研究施設の連携組織である「マリンバイオ共同推進機構(以下、JAMBIO)」と共同で行う日本沿岸海域におけるマイクロプラスチック調査のプロジェクトパートナーです。新型コロナウイルス感染症の影響により、プロジェクト開始が延期されておりましたが、2020年10月12日に岡山大学の牛窓臨海実験所から調査が開始されました。

タラオセアン財団は、2019年5月から11月まで欧州の主な河川9本とその河口に接する海洋でプラスチック汚染の調査を実施し、採取した2700のサンプル全てにマイクロプラスチックが含まれていたことが明らかになりました。今回のTara Jambio マイクロプラスチック共同調査では、その結果を受け、日本沿岸海域でのマイクロプラスチック汚染の実態を定量調査するため、海の表層水と、堆積物からサンプルを採取します。また、そこに含まれているマイクロプラスチックの量と付着している微生物を解析し、海洋生物に与える潜在的な影響の評価と定義付けが行われます。

ヴェオリアグループは、2009年より「ヴェオリア財団(Veolia Foundation)」を通じて、タラオセアン財団による様々な海洋調査を支援してまいりました。その日本法人であるヴェオリア・ジャパンとしては、今回初めて日本ローカルの調査プロジェクトを支援することとなりました。ヴェオリア・ジャパン 野田由美子会長は「マイクロプラスチック問題は、世界共通の喫緊の課題です。当社は環境保全に率先して取り組み、日本で廃プラスチックに対するソリューションを提供する企業として、本調査の支援を決定しました。本調査への協力を通じて、マイクロプラスチック問題の解決ならびに日本の海の豊かな生態系の維持に、少しでも貢献できればと願っております」と述べています。

当社グループは『国連が掲げた持続可能な開発目標(SDGs)の達成に全力で取り組み、より良くより持続可能な未来を実現して、人類の進歩に貢献すること』をパーパス(存在理由・目的)として掲げています。今後も当社グループはこのパーパスのもと、環境、社会および経済に関する課題の解決に貢献してまいります。

 

【これまでヴェオリアグループが支援した、タラオセアン財団のプロジェクト】

  • タラ号海洋プロジェクト(2009-2013):世界で初めて、海洋性プランクトンを地球規模で調査した、4年間にわたる全海洋科学探査
  • タラ号地中海プロジェクト (2014):地中海におけるプラスチックによる生態系への影響を調査
  • タラ号太平洋プロジェクト (2016-2018):太平洋において気候変動に直面するサンゴ礁の生物多様性を調査
  • ミッション・マイクロプラスチック2019(2019):欧州におけるマイクロプラスチック汚染のプロセスの調査と影響の評価