膜分離活性汚泥法

反応タンクに浸漬した精密ろ過膜で固液分離を行って、清澄で高度な処理水を得ることができる活性汚泥システムです。

最終沈殿池による固液分離が不要なので、設備および維持管理上の様々な利点が生まれます。

<特 長>
1. 施設のコンパクト化が可能
(1) MLSS濃度を高く運転できるので、反応タンクの小型化が可能。
(2) 最初沈殿池、最終沈殿池、砂ろ過、消毒装置等を省略することが可能。
(3) 反応タンクより直接汚泥を引き抜くことができるので、汚泥貯槽や濃縮槽が不要。

2. 高度な処理水質を得ることが可能
(1) HRT6時間程度でBOD99%、T-N80%以上の除去が可能。
(2) SS、大腸菌群の流出なし。
(3) 清澄で高度な処理水を得ることができるので、処理水の再利用が可能。

3. 維持管理が容易
(1) 最終沈殿池がないのでバルキングや固液分離障害への対応が不要。
(2) 日常管理は機器類の巡回点検のみ。
(3) 膜差圧、ろ過水量など数値管理が可能。

<適 用>
(1) 敷地に制約があり、コンパクトな施設が求められる場合。
(2) 高度な処理水質が求められる場合。
(3) 放流先の水利用状況等から、消毒方法に配慮が必要な場合。
(4) 既設施設の処理能力アップが必要な場合。