水循環全体の統合管理
ヴェオリアは、中国最大の化学薬品メーカーの一つ、天津ソーダの1拠点に対し、2010年からトータル・ウォーター・マネジメント・サービスを提供してきました。ヴェオリアと天津ソーダは、2035年まで継続される予定の「設計、建設、所有、運転、移転」(DBOOT)契約の一環として合弁事業を設立し、この拠点の工業用水・排水処理施設をすべて管理します。ヴェオリアは、安定供給と品質という点で高い水準を維持し、天津ソーダのニーズに対応していくことを保証しています。
処理コストの削減
ヴェオリアは、同化学コンビナートでの飛躍的な生産量増加への対応と、市場での厳しい競争に直面している天津ソーダのコスト削減という双方の課題へのソリューションとして、管理していた施設の効率性を数年間で大幅に向上させました。またヴェオリアは、現状に合わせてサービスを調整するため、天津ソーダとの日々のミーティングをもち、化学コンビナートでの生産活動の変動を把握しています。このパートナーシップから、継続的なサービス改善ばかりか、排水の部分的な再利用による同拠点のウォーターフットプリントの削減のような新たなソリューションに関する提案が生まれました。2014年からは、処理済みの排水の30%を冷却システムに供給し、再利用しています。
この契約では、女性20名を含むヴェオリア従業員83名の常勤雇用が定められています。施設の規模と複雑さを考えると、同拠点は中国化学薬品業界の効率性のモデルケースといえるでしょう。
主要データ
- 1日当たり360万㎥の冷却水
- 1日当たり5万2,000㎥の脱塩水
天津ソーダのメリット
- 環境フットプリントの削減
- 施設の安全性向上収
ソリューション
- 工業用水、冷却水、排水の処理および再生利用
1日につき23,000㎥の
排水を処理
運転コスト削減