フランス本社をはじめ、
海外の仲間たちと切磋琢磨し合える刺激的なステージ
現在どのような仕事に取り組んでいますか?
BtoBのマーケティング業務全般ですが、業務内容は大まかには3つに分けられます。1つ目が市場調査。経営陣が日本のマーケットでビジネスを展開するために必要な情報を収集・分析し報告書としてまとめます。こうして作成した報告書は、大きな投資の判断材料として求められ使われる場合もあります。
2つ目が営業ツールのアレンジ。営業資料やセールストレーニング、顧客調査などセールスに関連するツールの多くはフランスの本社で開発されますが、そのまま日本に持ってきても使えないため、日本の文脈に応じたアレンジをしていきます。
3つ目がこれまでの二つを実行するための海外や国内のステークホルダーとのコミュニケーションです。フランスや香港のマーケティングチームと密接に連携し、本社やアジアでのマーケティングの動向や各種ツールの開発動向、サクセスストーリーなどの情報を仕入れ国内のメンバーと共有する一方で、日本から必要な報告をするハブ役になっています。また、本社で開発されたツールを日本にローカライズする際は、営業やビジネス開発担当からの協力が欠かせません。
Resourcer(リソーサー)としてのこだわり、仕事のやりがいは?
国内のチームが抱える希望やリクエストに対して、ヴェオリアが培ってきたグローバルな方策を用いて応えることにやりがいを感じています。本社とは遠く離れている上に文化も異なるため、日本の状況と上手にバランスをとって統一感を出していくことが私の使命であると考えています。
特に、ヴェオリア・ジャパンは複数の日本企業を吸収しながら大きくなってきた会社であるため、それぞれがこれまでに培ってきた独自の文化を持っています。各々の特色を活かしつつ、営業ツールやトレーニングを通じてヴェオリアという大きな器を提供するるのが、私のやるべきことですね。「フランスでのビジネスはこうです」と一方的に押し付けるのではなく、現場でお客様と向き合っている人が大切にしている文化を尊重しつつもヴェオリアが重視する価値やビジネスへの考え方を共有できるように常にバランスを心がけています。
印象に残っている出来事やエピソードはありますか?
フランス本社のマーケティングチームが、定期的に各国のマーケターを一同に集めるセミナーを開催しています。そこでは現在のマーケティング動向や、各国が1年間で達成したベストプラクティスなどの共有が行われます。結果を出したチームへの表彰もあります。そこでの発表内容は参考になるだけではなく、同じ会社で働く人間としてすごく刺激的ですね。その前の年よりも大幅に成長している海外の実績を見せられると、こちらもがんばらないといけないなとやる気が出ます。
また、そのセミナーで知り合った人同士で作るネットワークも魅力的です。お互いに質問したりされたりといったコミュニケーションが取れるのはもちろん、マーケターとして世界中に仲間がいることをとても心強く感じました。去年と今年はコロナの影響でウェブ開催だったのですが、対面の開催が再開されるのが楽しみです。
これからの夢や目標を教えてください
今の部署を、日本国内におけるもっと大きなマーケティングの部署にしたいと思っています。マーケティングは、元々はBtoCビジネス向けに開発されてきましたが、近年はヴェオリアのようなBtoBビジネスでもその重要性が認識されるようになってきました。現在、ヴェオリアの中でもマーケティングは、プロジェクト開発の最初のフェーズとして必須であることが明確にされました。さらに、中期経営目標であるImpact2023を達成するための重要なプロセスとして位置づけ、適切な実施のため力を入れています。しかし今のスタッフだけでは、どうしても手が回らず、できることも限られてしまいます。もっと社内のステークホルダーに満遍なく情報を提供できるような、強いマーケティングのチームにして行きたいと思っています。
そのために、今は新しいスタッフの採用に力を入れています。情報へのアンテナが高く、複数の仕事をマルチタスクかつ丁寧に進められるような器用な方に入って欲しいですね。仮に自分がいなくなってもマーケティング業務を滞りなく進めてくれるような若手を採用して育てていくのが、私が抱えるもう一つのミッションです。
就職活動中の皆さんへのメッセージ
ヴェオリアはグローバルなネットワークの中で働けるところと、ワーク・ライフ・バランスがしっかりしているところが魅力だと思っています。フランスの経営陣は「休みがあってのビジネスマン」というスタンスを実践してくれています。私も毎年夏と春に1〜2週間程度休みをとって、海外旅行などを楽しんでいます。プライベートとオフィシャルな部分をしっかり切り分けて生活できるのは、フランス文化が根付いたヴェオリアのいいところです。
これから社会に出て働くみなさんには、2つの気持ちを大切にして欲しいと思います。まずは「誠心誠意」。目の前にいる相手は自分の鏡です。自分から誠心誠意の気持ちで接することで、相手からも同じ気持ちが返ってきて、良い結果が導き出せるでしょう。もう1つは「胆大心小」。時には今の自分に無い、大胆な選択肢を選ばざるを得ないときがあります。その時には大きく動くだけでなく、細心の注意を払いながら進むことで、新しい道を切り開けるかもしれません。ぜひ「誠心誠意」と「胆大心小」の気持ちを忘れずに、新しい世界へ飛び込んでみてください。
プランニング・オファー・カスタマーエクスペリエンス室
室長
2014年中途入社
(ヴェオリア・ジャパン)
2014年10月にヴェオリアグループに入社。民需水事業本部でマーケティングに携わる。その後、民需水事業に加えエネルギー、廃棄物処理事業のマーケティングを担当、2019年からプラニング・オファー・カスタマーエクスペリエンスとして引き続きマーケティング業務に従事している。